こういった疑問に答えます。
本記事の内容
・多くの日本人が英語を話せない3つの理由
・話せるようになるための英語学習法
本記事の信頼性
筆者は英語学習歴7年目で、現在は海外の大学に通う学生です。
純日本人から独学で英語を学び、海外大学に進学するまでに至りました。
上記のとおりです。
中高6年間英語を勉強したのに英語が話せなくて悩んでいる方は、本記事を読んでその原因と正しい学習方法を知って英語を話せるようになりましょう!
多くの日本人が英語を話せない3つの理由
少なくとも中高6年間英語を勉強したのに、多くの日本人が英語を話せないのには明確な理由があります。
1つずつ解説していきます。
そもそも英語が必要でない
原因の1つ目は、日本人はそもそも英語が必要でないことがほとんどということです。
少なくとも国内で生活するのには、英語を使えなくてもなにも問題ありません。
日本はほとんどが日本人が占めていて、日本語以外を話す必要がありません。他の国では母語と共通語として英語が使われることも多いです。
例えばマレーシアでは3つの人種(マレー系・中華系・インド系)の人が住んでおり、それぞれ違う言語を話します。そこで共通語として英語が使われています。また小中高大の学校教育でも英語が使われています。本屋に行けば8割が英語の本です。これは日本では見られない光景ですよね。
日本語はとても優れていて、教育でも日本語で完結する場合がほとんどです。ほとんどの専門用語は日本語に存在し、英語を使わなくても良いのです。これは先代の日本人が残したおおきな功績です。
このように使う必要がないのに、わざわざ話せるようになる努力をする必要はありませんよね。これが理由の1つ目です。
学校で教わるのは英語ではなく’’翻訳’’
いきなりなんだ?と思われた方も多いと思いますが事実です。
日本の英語教育では、英単語の意味を日本語で覚え、英文法を学び、英文を和訳させます。授業でも必ずといっていいほど日本語の和訳に注意が向けられます。
しかしこれが問題です。
母語以外の言語を学ぶことは、母語に翻訳することを学ぶのではありません。私自身英語はなるべく英語で考えて理解し、話しています。いわゆる英語脳ですね。これが日本の英語教育では全くと言っていいほど注目されません。みんな英語は日本語に翻訳しないと理解できないと思い込んでいるだけです。
また英文法の問題が解ける力は英語力とはほとんど無関係です。それはただクイズをしているだけ。英語を話すためにはその文法事項を読んで聞いて理解でき、そして自分でその文法を使って話せればいいわけです。問題を解くことにはなんの価値もありません(悲しいですが、大学受験で必要は必要な力です。)
英語脳については【簡単】英語脳の作り方を3ステップで解説【結論:イメージ化】にて詳しく解説しています。
英語は英語で考えるようにしなければどこかで限界が来て、それより先のレベルにいくことが難しくなります。ネイティブとできるだけ同じ思考プロセスを意識しましょう。
圧倒的なインプット不足【インプットの勘違い】
聞いた話によると、中高6年間で読む英語の量は洋書のペーパーバック3分の1程度だそうです。これではインプットの量が圧倒的に足りません。1冊の本すら読んでいないのに、英語ができるようになるわけがありませんよね。
また日本人が英語学習のインプットと聞くと、英語の説明が日本語で書かれた本を読んでいる姿が想像されることが多いです。しかしここでのインプットとは実際の英語に触れることで、英語の説明を日本語で読むことではありません。
話せるようになるための英語学習法【近道はないが最短の道はある】
それでは英語を話せるようになるための手順を紹介します。
英語を話せるようになるための英語学習法3ステップ
1.英単語・英文法・発音で基礎固め
2.英語イマージョン(インプット)
3.アウトプット
1つずつ解説していきます。
1.英単語・英文法・発音で基礎固め
ここでの基礎の定義は「基礎英単語・英文法・発音」の知識です。
基礎英単語の目安は英単語帳一冊を完璧にすることです。英文法は量が決まっているのでこの段階で全てマスターします。発音に関しては主に「発音記号・音の脱落、変化」などです。
この基礎の学習期間の目安は3ヶ月です。ここはまだ英語学習の準備段階なのでできるだけ早く終わらせるのが良いです。英語学習のメインは次のステップ2からです。
2.圧倒的な量のインプットの確保(英語イマージョン)
英語学習のメインの部分になります。
英語を話せるようになるには、理解力が最優先です。相手の言っていることが分からなければ会話は成り立たないので。そこで有効なのが英語イマージョン(Immesion)です。イマージョンとは英語に浸かるということです。具体的には実際の英語にとにかく触れまくるということです。毎日できるだけ多く英語に触れることが大事です。
日本の英語教育で見落とされるのがここの重要性だと思います。みんな本屋に行って日本語で書かれた英語の参考書を読んで勉強した気になっている。しかしそれでは英語に触れる量が圧倒的に足りません。しかも英語参考書のほとんどが日本語なので、みなさん勉強時間のほとんどを日本語の説明を読んでいます。これではいつまでたっても英語できるようになるとは思えません。
3.アウトプットも始める
英語イマージョン(インプット)を毎日続けていると、だんだん英語を話してみたくなります。アウトプットを始めるのはそのタイミングで問題ありません。
言い換えれば、「口から英語が溢れるぐらいのインプットをする必要がある」ということです。
ここでおすすめのアウトプット方法を紹介します。
おすすめのアウトプット法
①独り言英語
②オンライン英会話
①独り言英語
独り言は時間や場所に縛られずいつでもできます。
また「お風呂に入っている間は英語しか話さない」などのルールを決めて取り組むのもおすすめです。
無料でできる最強のスピーキング学習法です。
②オンライン英会話
オンライン英会話は比較的安い費用で、たくさんの時間ネイティブの人と英会話ができます。
注意点は英会話は相手の言っていることが理解できないと成り立たないので、理解力に自身がない場合はさきに英語イマージョンに集中して取り組むのが良いです。
まとめ:英語を話せるようになるには圧倒的なインプットが必要
英語を話せるようになるためには高い理解力が必要です。読んで、または聞いて理解できない英語は、話すこともできません。
まずは大量のインプットで英語に慣れ、理解できる英語を増やして、その後英語を話し始めても遅くありません。
学習の初期段階からスピーキングの練習をするのは良いことですが、いちばん重要なインプットを忘れてはいけないです。
みなさんの英語学習がより良いものになることを願っています。